CNN) 犬も人間のように、飼い主がほかの犬を構ったりすると嫉妬することがある――。カリフォルニア大学の動物行動学研究チームが米オンライン科学誌「PLOS ONE」にそんな研究結果を発表した。
研究チームは飼い犬36匹について、それぞれ自宅で飼い主との関係を調べた。飼い主には犬を無視して縫いぐるみの犬と子どもの絵本、ハロウィーンのカボチャ提灯の3種類の物体に接してもらい、その時の犬の様子をビデオで撮影した。
その結果、ほえたり尻尾を振ったりする犬の縫いぐるみを飼い主がなでたり優しい口調で話しかけたりしたところ、飼い犬はやきもちを焼く仕草を見せ、縫いぐるみに飛びかかったり、飼い主と縫いぐるみの間に割って入ろうとしたりした。
86%の犬は縫いぐるみ犬の尻のにおいをかぐ仕草を見せ、本物の犬とみなしている様子だったという。
一方、飼い主がカボチャ提灯に熱中したり、子どもの本を読んだりしても、飼い犬はそれほどやきもちを焼く様子は見せなかったという。
この結果について研究チームは、犬の嫉妬心は社会的関係に誘発されるもので、無生物に熱中する飼い主に無視されただけでは嫉妬心は起きないことが分かったと指摘している。
調査対象となった飼い犬のうち14匹は、万が一暴れた場合でも抑制しやすいという理由でパグ、ダックスフント、コーギー、テリアなどの小型犬が選ばれた。
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