トラ子が月に帰って2ヶ月になりました。
49日過ぎてもまだまだ悲しくて辛くて淋しくて、朝が来たと言っては泣き、夜になったと言っては泣き、晴れた空を見ても泣き、雨を見ても泣いてました。
さすがにこの頃は、受け入れられてはいないですが、いないことには慣れて来ました。
先日の満月を見ながら、そろそろ月ではなく天国と言うところに行かなくていいのだろうか、と思った。
でも、猫見知り度Maxのトラ子は、猫組には加われないかも、どうしよう、なんてなんとなく思っていた時、ふと背の高い男の子がトラ子を迎えに来る姿が見えた。
人間大好きなトラ子が、尻尾をピーンと立てて嬉しそうにピョンコピョンコと跳ねながら付いて行った。
私はその男の子が誰か知っていた。
生きていれば今年二十歳になる私の息子だと思った。
いつも息子のことを思う時は亡くした時の乳児の姿のままだったけど、あの子も大きくなってたんだ、トラ子を迎えに来てくれてありがとう。
トラちゃん、ありがとう大きくなった息子を見せてくれて。
もう少ししたらお彼岸がくる。
二人で帰っておいで。
トラ子もあの子も一人じゃないってわかったから、ちょっと泣かなくなったよ。