↑ 初めて家に来た日。もぐ♂2ヵ月半の頃。
これは、もぐと出会った日の話。
5月のある日曜日に2人でふらりと行ったペットショップ。
そこでトライカラーのキャバリアが、ウインドーの中ですやすやと寝ていた。
これがもぐだった。
店内を一回りしたので帰ろうと店を出たが、寝ていたキャバリアが気になり、もしかしたら起きているかも、と店に戻った。
起きていたので店員さんに頼んで、抱っこさせてもらったとき、近くの子犬がごはんをもらっているのを見て、私の腕の中でバタバタと暴れ出した。
もぐはペットショップに居たときから、食いしん坊だったのだ。
「この子は食いしん坊なんですよー!ごはんはすごい速さでペロリと食べちゃうんです。」
店員さんがそう言う横で、私はごはんの方へ向かおうとするもぐが落ちないように押さえるのに必死だった。
元気な子だなぁ(^^;
その日、私はもぐのほかにも、子犬を抱かせてもらっていたが、もぐが一番重かった。
食いしん坊だったため、体重が重かったんだと思う。
ふと、良い子犬を見分ける基準の一つに「見た目よりずっしり重いこと」と本に書いてあったのを思い出し、
うむ。この子がいいかもと思った。
店員さんが「もし、この子を飼って下さるならお話しなければならないことがあるんです。」と言った。
もぐは「そけいヘルニア」だったのだ。
たしかにもぐの足の付け根にはぽこっとちいさなふくらみがあった。
ちょっと前に、もぐを気に入って飼うと言った人は、ヘルニアであると聞いてやめたそうだ。
しかし、手術をすれば治ること、再発もほぼないであろうということを丁寧に説明してくれたので、私たちはヘルニアのことを気にしなかった。
もう、夫は相当気に入り、飼う気まんまん。
私もかなり心惹かれていた。
ねぇ、あんたうちの子になる?
そう聞くと、私の口を嬉しそうになめた。
こうして、もぐは我が家の一員になったのである。
目と目が合って、ピーンときたという素敵なエピソードではなく、食いしん坊であったことが大きな決め手となった。
食いしん坊も時には役立つものである。
「名前は決めてあるんですか?」と聞かれたので、いくつもの候補の中から決めておいた名前を言った。
『もぐ』
店員さんに「この子にぴったりな名前です!!」と笑われたのは言うまでもない・・・( ̄ー ̄)