虹の橋 | ちゃいのMY ROOM - ペットストリート

ちゃいくんを応援していただいた皆様にご報告があります。


２００８年３月２５日午後３時３０分

ちゃいくんは天国へと旅立ちました。

４歳と７ヶ月。

闘病生活は２年と１ヶ月でした。



先週末、ちゃいくんは血尿を出しました。

診断の結果は腎臓に石灰化がみられ、膀胱には血の塊ありました。

病院で処置をして、その後、家で様子を見ることになりました。


２３日、食欲がなく、血尿と小さな痙攣が続きました。

夕方まで眠っていましたが目が覚めると唸りはじめました。

やっとのことで、シリンジ２本分の食事を取りました。

すると唸るのが収まりました。

食事は１度に少量しか食べられないので、

小分けにし回数を増やすことにしました。

午後１１時、ごはん食べようって声をかけたら頭を持ち上げました。

ですが、自分で体を動かすことは出来ませんでした。

３０分以上かけて、シリンジ１本半分を食べさせてあげました。

薬はシロップと錠剤。

食後、抱きかかえるとすやすや眠りはじめました。

熟睡したので座布団に寝かせると、そのまま全く動かないので、

息をしているかをお腹の動きで何度も確認しました。


２４日、食欲は依然としてなく、薬も飲んでくれません。

お昼に小さなおやつを１枚食べさせるのがやっとの状態。

午後４時、流動食をさらに漉して粉ミルク１杯とまぜ、

シリンジ二本分をカテーテルで胃に入れました。

お腹が熱いので保冷剤当て寝かせました。

しばらくして・・・

目つきがしっかりして目覚めた感じだったので抱っこしてあげました。

しかし、首が座るのはちょっとの間、

すぐにだらんと項垂れてしまいます。

午後１１時頃、カテーテルで食事。

流動食半分を漉したものと粉ミルク１杯。

食べてからえづく感じがあり、３０分程抱っこして落ち着かせました。

熟睡したところで座布団に寝かせましたが、

しばらくして吐いてしまいました。

その後、手足をばたつかせる痙攣がありました。

そして眠っていても唾液が出ている状態。

食事は全く受け付けなくなりました。


２５日、病院へ連絡、午後から点滴することとなりました。

その間、おしっこもなく、水も薬も飲んでくれる気配がありません。

病院へ行くための準備を済ませ、午後３時２０分、家を出発。

しかし出発後、間もなく・・・

ちゃいくんの舌が紫色に変化しているのに気付きました。

慌てて抱き起こし声をかけましたが・・・

どんどん舌の色が白く血の気が引いていきました。

ちゃいくんに向って叫ぶように声を掛けました。

ですが・・・息をしてくれません。

車を停車しお腹をさすったり足を触ったりしても反応がありません。

掛かりつけの病院は車で１時間弱・・・

とても間に合いそうにありません。

急遽、近くの病院に向かいました。

病院では急患ということですぐに処置室へ通されました。

心臓マッサージと人工呼吸、

心臓を動かす注射。

数々の蘇生措置をしていただきましたが・・・


もう・・・奇跡は起きてくれませんでした。



パグ脳炎（壊死性髄膜脳炎）とは文字通り、

脳が炎症を起こし壊死する病気です。

発症後は早ければ数日、長くて１〜２年で死に至る病気です。

症状としては、運動機能や視覚等に障害が起こります。

パグ脳炎は現在、発症する明確な原因が解明されていません。

それ故、有効な治療法も見つかっていません。

言いかえれば、治療は延命処置という事になります。



ちゃいくんがパグ脳炎と診断されたのは２００６年２月の事でした。

それ以前から、パグ脳炎という病気があることは知っていました。

ですから、診断の結果を聞いたとき、私達は愕然としました。

現実を受け入れることが出来ませんでした。

しかし、いつまでも現実から目を背けている訳にはいきません。

私達はちゃいくんと一緒に病気と闘うことを決意しました。

その日から、ちゃいくんの闘病生活が始まりました。

月２回の通院、ステロイド等の大量の薬。

発症後もしばらくは元気だったちゃいくんでしたが・・・

薬の影響で肝臓が腫れお腹は大きく膨れ上がり、

発作に襲われ運動機能は低下。

そして視力が失われました。

でも・・・薬を止めることは出来ないんです。

食欲が減退し６キロあった体重が

４キロにまで落ちたこともありました。

このままでは発作に対抗出来る体力が無く、

危険な状態になってしまう・・・。

自分で食事を取れなくなった為、

フードをミキサーにかけシリンジで口に入れてあげる毎日でした。

何度も何度も危険な状態に陥りましたが、

その都度、ちゃいくんは奇跡を起こし乗り越えてくれました。



辛く苦しい２年と１ヶ月だったかもしれません。

それでも、ちゃいくんは必死に生きようと頑張りました。

自分の力で立ち上がり歩きました。

そんなちゃいくんの姿に、私達の方が励まされていました。

そして、みんなに愛されました。



苦しかったね、ちゃいくん。

よく頑張ったね、ちゃいくん。

とっても偉い子だったね、ちゃいくん。

頑張ったちゃいくんをいっぱいいっぱい褒めてあげました。


たくさんの思い出をありがとう、ちゃいくん。



今、ちゃいくんはママの膝の上でとても穏やかなお顔をしています。

散歩とモエレ沼公園の山登りが大好きだったちゃいくん。

闘病生活から解放されたちゃいくんは

きっと　きっと

天国でたくさんたくさん走り回るんだと思います。



最後になりましたが、いつもちゃいくんを応援してくださった皆様、

本当に、本当に有難うございました。

皆様の応援と励ましのお言葉、何より心強かったです。



パグ脳炎という病気の有効な治療法の早期発見を心から願います。



２００８年３月２６日　ちゃいとラテのパパとママより