ニャ王は朝が苦手である。
基本的に、ニャ王起床予定時間の二時間前に私は起きているのだが、
九時から仕事であっても、早出就業であっても、早朝に山到着であっても、
ニャ王の寝起きは変わらないのである。
よ:「おはよ〜ございます!時間ですよ〜!まっちゃんく〜ん。父ちゃん起きて〜って。きなちゃん、父ちゃんおはよ〜は。」
カーテンを開け、まだ夜があけきっていない日は、容赦なく電気をつけるのである。
が、こんな程度ではまず無理である。
寝室から居間に来るまでに、約20分。
しばらく放置し、家を出発するために必要な時間+数分を考えて再度挑戦!
抹茶も以前は応戦してくれていたのだが、最近では、
ま:「(ムリでしょ〜。起きんって。)」
ジーーーッ!
私の顔を見ては、正座をして寝たふりである。
居間で再び寝てしまうニャ王を飛び越え、
抹茶ときなこの大運動会が開かれることもしばしばである。
が、そんな事では揺るがないのである。
ニャ王が目を覚ますよう、たわいもない話から重要!?な内容まで、
あらゆる手を使い、会話出来るまでこぎ着けるのである。
いざ!参ろう!!
車中で会話の確認をする。
ニ:「よし!今起きた!!って、何の話??いつそんな話しした??」
よ:「さっき。よし起きたって今!?歯磨きして頭まで洗ってて、今!!?」
ニ:「会話になってたか?」
よ:「なってましたけど。」
毎朝この状況を、抹茶ときなこは見ているのである。
ニ:「俺なんか、まだましな方って。ジャギは母ちゃんから、フライパンで起こされよったよ。起きてから、何か頭痛い・・・って言いよったもんね。」
よ:「たは〜。お母さん大変やったろうね・・・」
ニャ王の寝起きのお話は、これで止まらないのである。