今朝は早々に『社長さん』の抹茶。
起こしても起こしても起きない私に、少々ご立腹なのかと思っていたのである。
私の寝起き一番の仕事は、『ご飯』である。
抹茶ときなこが首を長くして待っている。
よ:「まっちゃんく〜ん♪きなちゃ〜ん♪ごはんよ〜♪」
ま:「ごあ〜ん♪」
き:「ごあ〜ん♪」
どちらかというと抹茶の方が、女の子のような甘い声をしているのである。
抹茶ときなこが食事の間に、怪しい小山の出来たトイレを掘ってみた。
よ:「かあちゃんのおらん(就寝中)間に、ウ○コしとったね〜。お利口さんね〜。」
両者一斉に便意をもよおしたようである。
が、私の中にふと疑問が浮かび上がった。
キッチンマットは何故トイレのそばまで来ているのか!?
食事の終わった抹茶は、再び『社長さん』に戻ったのである。
よ:「もしかして!?」
小さい頃からウ○コの時は、私を呼ぶ抹茶。
その姿を見て大きくなっているきなこも、今では私を呼ぶのである。
よ:「ありゃりゃ〜。」
どうやらどちらかが、砂をかける時に踏んだようなのである。
キッチンマットを元に戻し、ウェットシートを片手に足跡を辿る私の姿を見た抹茶は、
そそくさとタワーのてっぺんに登ったのである。
よ:「(犯人は抹茶だな・・・)どこだ〜。どこまで続いてるんだ〜。(チラッ)」
今まで私を見ていた抹茶が目をそらしたのである。
ま:「(失礼な!ボク、トイレ失敗したんじゃないよ!かあちゃんが最近、床の雑巾がけしてないから、掃除させようと思っただけよ!)」
確かに掃除を怠った時に限って、カリカリを慌てて食べて詰まらせて戻したり、
水を飲みに行って水浸しで部屋中をウロウロしてみたり、
よ:「節電だ!」と称してフローリング○イパーで掃除をしようものなら、
植木鉢をひっくり返して掃除機を出さねばならない状況となるのである。
ま:「(ボク上にいるから、お気に入りのとこもよろしくね〜)」
足跡は『社長さん』まで続いていた。
わが家がとりあえず落ち着ける状態を保っているのは、
このキレイ好きの抹茶のお陰であろう。
よ:「ちゅ〜か、まっちゃんくん、肉球は??大丈夫ね!?他に何かで隠してたりせんよね・・・」
こうして今日もバタバタと、慌ただしく一日が始まるのである。
よ:「ニャ王〜!起きて〜!」
つづく