ニャ王と私の様子を察知する抹茶ときなこ。
自分達が出来る事を小さいながらに考え、役にたとうとしてくれるのである。
毎週お決まりのように、
ウ:「片付けもあるし、する事いっぱいあるじゃん。休みたか〜。」
と、休みを全て山に充てているニャ王に平気で言うウダ男だが、
毎週何も進んでいない。
変わっているのは、何か新しい物が増えているだけなのである。
あちらこちら、電池がキレた物が目につき気付いていながら、
目の前のたった一つの物の為だけに、電池一個だけを買ってくるウダ男である。
当然、平日はというと、ホームセンターとニ○リ好きの事だ。
一日中ウロウロしたあげく、帰宅後はお酒を飲んで、買い物に満足して一日を終えてしまうのであろう。
よ:「また自分のスリッパ・・こんなに整理トレーどうするんやろ。え゛・・・この鍋セット・・・これが分割払いか・・・」
わが家は今、山に行けば行くほど、山仕事をすればするほど、
家計のマイナスが増えていくシステムとなっているのである。
ニ:「俺らが子供の頃って、駄菓子屋行っていっぱいお菓子買うてきて、それが嬉しなかった?訳の解らんカードやったり、親から見て要らん物にお金使うて。それと同じ。そん時の親の気持ちを味わわせて貰て、教えて貰てるって思たら幸せな事よ。しかも俺ら、二人で一緒にっていうたら、こんな幸せな事ないよ。」
よ:「確かに、親の収入の事なんか考えんと、部活のシューズだ何だって言うたけど・・・あれ?どっちが親?」
ニ:「ん?世間的にはウダ男が父ちゃん。」
よ:「ママンがいた時もそうやったけど、いつまでニート?このまま分割払いの買い物ばっかりされたら・・・」
ニ:「同じ船に自分の意志で乗った以上、俺が沈まんようにする。こんな俺やのに、仕事がキレずにあってくれるのも、この状態のお陰やろうしな。」
ニャ王の心の広さに圧倒されながら、抹茶ときなこがどれだけ私達を気遣ってくれているのかを実感するのである。
わが家に飾られている『良寛』和尚の言葉。
私が本当の意味で理解できる日はくるのか!?
泥船の水をかき出すことで、今はまだ精一杯のよめにゃんこである。