ニ:「よめちゃん。落ち込むな!でないと、また抹茶にやられるぞ!」
よ:「へ??なにが??」
ほぼ毎晩、私がご飯の準備をしている間が、ニャ王と抹茶とゴマのきなこの遊びの時間である。
(ゴマ:幼少の頃、鬼ごっこ等に参加はすれど、捕まっても鬼役にはならない子をそう呼んだ)
が、いつもなら張りきってお返事する抹茶が動こうとはしない。
しかも、『シュンシュン』匂いを嗅ぎ始めた。
ニ:「(まさかこの気配、マズイ・・・)まっちゃんく〜ん♪遊ぶよ〜♪それ♪」
必死に気を紛らわせようとするニャ王。
何かを察知し、探し出そうとする抹茶。
そんな葛藤にも気付かない程、私が考え込んでしまっていたというのである。
よ:「マジですか!?知らんかった・・・どんだけ(抹茶)敏感なん・・・ちゅうか、慰めてくれるんやなくて、落ち込んだら激怒されるんや・・・」
ニ:「そう。狩られるぞ。」
よ:「星一徹かってね。気を付けます。」
朝からニャ王に忠告されるのである。
抹茶は『喜怒哀楽』を感知するタイプ。
きなこは監視するタイプ。
それぞれに良さがあり、教えられる事が沢山ある。
ま:“母ちゃん!ボヤボヤしてる場合じゃないぞ!感知される側でなくて、気付いて動く側にならなきゃ!”
とでも言いたいのであろうか。
そう感じる、一日のはじまりなのである。