ようこそ!ペットストリートへ
ソラ
[最新] [↓] [↑]
コメント(0)
共に生きるために
昨年の暮れ、私は会社から冬休みの宿題をもらった。 「 最近、こころの病 が増えています。加えて、リーマン・ショック以来の金融危機で 社会不安が広がっています。みんなを元気づけるために、何か書いてください 」 とのこと。なんでも組合の機関紙に載せるそうだ。 「 わかりました」 と 引き受けたものの、それ以来 「 なにをどう書けばよいのか?」 と 悩み続けていた。 元旦の朝 ソラと一緒に初日を拝もうと 6時半に散歩に出た。 外はまだ暗く、風が冷たかったが、東の空はよく晴れていた。 途中で、幼なじみの アメちゃん に会う。 「 今年もよろしくね!」 と挨拶を交わした後、いつものようにじゃれあって ・・・・。 初日の出 公園に着いた頃、太陽が顔を出した。 じっと座って、陽の光を浴びるソラ、 そんな彼女を観ていると、なにか不思議な感覚におそわれた。 過去も未来も消えて、この一瞬が固定されたような、そんな感覚だ。 陽光を浴びた彼女が教えてくれたこと、それは、時間に追われる日常の中で 忘れかけている、まさに 「 今・ここ 」 の感覚だった。 帰宅して、宿題になっている小論を書き始める。 そのときには、もう論題は決まっていた。 「今 ・ ここ・・・」 を生きる ・・・・・ 人間は価値や意味を固定して形式化してしまう。そんな形式のなかで 過去にレッテルを貼り、未来をとことん先読みしようとする。 それゆえ、 現在 ( 今 ・ ここ ) を見失い、それが、「 こころの病 」 の源泉になってしまう。 ここ何十年かで人間が置き忘れてきたものは、地に足をつけた動物としての 「 今 ・ ここ ・・・」 の感覚である ・・・・ そして、小論の最後にこう書いた。 不安に襲われたとき、つぶやいてください。 「 今 ・ ここ ・・・を生きるんだ 」 と ・・・・。
コメント(0) |
<前の記事 次の記事>
>>ブログ利用規約